2014年に大規模改装が行われ、毎年バージョンアップするダイヤモンドプリンセス。
本格的な日本就航から6年連続No.1なのには理由があります。日本人にも親しみやすい豪華船であることも理由のひとつですが、魅力はそれだけじゃない!クルーズ旅行には興味あるけど、どのクルーズ客船が良いかわかんない!?
今回は「魅力編」としてダイヤモンドプリンセスの魅力を中心に攻略法をご紹介します。
ダイヤモンドプリンセスの魅力編 <クルーズ完全攻略2019>
ダイヤモンドプリンセス完全攻略法 <乗船前>
ダイヤモンドプリンセスの魅力編 <クルーズ完全攻略2020>
ダイヤモンドプリンセス船酔い編 <クルーズ完全攻略2020>
ダイヤモンドプリンセス申込手続き編 <クルーズ完全攻略2020>
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ダイヤモンドプリンセス乗船手続編 <クルーズ完全攻略2020>
ダイヤモンドプリンセスの魅力とは?
ダイヤモンドプリンセスの魅力はなんといっても、日本人にちょうど良いクルーズ客船ってこと。何がちょうど良いかまとめると・・・・
- 堅苦しすぎない、カジュアルすぎない、ちょうど良いクラス
- 日本語がギリギリ通じる、英語が飛び交う外国船がちょうど良い
- 本格イタリアンや日本食も選べる多彩な食事がちょうど良い
- 日本の技術で建造された揺れない静かな客船がちょうど良い
- ほとんどのクルーズ日程が6~11日間で、長さがちょうど良い
- ジュニアスイート以上はバスタブがついてて、ちょうど良い
料理は気軽にフルコースが楽しめます。たとえばこんな料理が毎日食べられます。
ダイヤモンドプリンセスのディナーをすべて紹介
ダイヤモンドプリンセスってなんだ?
ダイヤモンドプリンセスってなんだ?って方もいらっしゃるでしょうから、簡単にご紹介します。
- プリンセスクルーズというアメリカの会社が運営するクルーズ客船
- 船籍(船の国籍)は、元バミューダ船籍で、今イギリス船籍
- 三菱重工業長崎造船所で2004年に建造され、サファイアプリンセスとは姉妹船
- 2014年からの日本就航にともなった大改修で、展望浴場や寿司バーなどが新設された
- 総トン数115,875トン、全長290m、全幅37.5mの大型客船
- 乗客定員2706人、乗組員数1100人の、プレミアムクラスのクルーズ船
プリンセスクルーズはアメリカの会社なのに、所有船のほとんどがイギリス船籍かバミューダ船籍。一般的には、税金が安いからとパナマやリベリア船籍が多いらしいですが、ではなぜダイヤモンドプリンセスはイギリス船籍なんでしょう?それも日本に配船されるに伴って、急遽バミューダ船籍からイギリス船籍に変更したとか。
世界の船籍(出典:日本船主協会)
なぜ、ダイヤモンドプリンセスはバミューダ船籍からイギリス船籍に変更したの?
この船籍問題を偉い人にたずねたのですが、答えは「大人の事情で・・・」とお茶を濁してました。残念ながら、真実はわからないのです。
ダイヤモンドプリンセスのクラス
クルーズ客船には、サービスや規模によって、ブティッククラスを頂点に、ラグジュアリークラスとプレミアムクラスとカジュアルクラスの4つのクラスに分けられます。
クラス分けにはいろんな要因がありますが、一番大きいのは、乗客と乗組員の比率です。
乗客:乗組員は、カジュアルクラス1:3、プレミアムクラス1:2.5、ラグジュアリークラス1:2といわれていて、乗組員率が高いほうが、手厚いサービスを受けられます。
カジュアルクラス
カジュアルクラスは、ショートクルーズが多くて日程の都合がつけやすいので、家族やグループでワイワイ船の旅を楽しむのに良いクラスです。だから、子供無料とか子供半額など家族が利用しやすいキャンペーンが多かったりします。かしこまらずに利用できる反面、夏休みや連休のスケジュールだと、子供が多くて少し騒がしかったりして非日常が体験できないなど、せっかくのクルーズ旅行が台無しになる可能性もあります。コスタクルーズなんて、4人部屋から売り切れるらしいですから。だからといって、決して安っぽい船ではなく、豪華な船ですのでお間違いないように。カジュアルクラスで優雅な船旅を満喫したいなら、春休みや夏休みは避けましょう。
ロイヤルカリビアン
(クァンタム・オブ・ザ・シーズ)
コスタクルーズ
(コスタ ネオロマンチカ)
ノルウェージャンクルーズ
(ノルウェージャン ジュエル)
MSCクルーズ
(MSCスプレンディダ)
ディズニークルーズ
(ディズニー・ドリーム)
などなど・・・・
プレミアムクラス
プレミアムクラスは、カジュアルクラスのような家族連れは少ないし、タキシードやドレスが必須ってほど格式が高いわけでもない。ちょうど良いクラスです。セレブでは無いけど品のよい年配の方が多くて、落ち着いた船旅が期待できます。
ただし、プレミアムクラスでも、大幅値引きと春休みや夏休みが重なったショートコースは、カジュアルクラスな雰囲気になるので要注意。本当のプレミアムクラスを体験したいなら、最低でも7日以上できれば9日以上のコースを選ふようにしましょう。
プリンセスクルーズ
(ダイヤモンドプリンセス)
セレブリティクルーズ
(セレブリティ・ミレニアム)
ドリームクルーズ
(ゲンティン ドリーム)
などなど・・・・
ラグジュアリークラス
ラグジュアリークラスは、基本的に長い日数の船旅が多いので、家族連れやサラリーマンには日程的に無理があります。だから、リタイヤされたシルバー世代がほとんどで、必然的にラグジュアリーな大人の雰囲気になります。目の肥えたシルバー世代を満足させるために、スタッフ比率が高く、高級な料理やサービスが受けられます。
キュナードライン
(クイーン・エリザベス)
クリスタルクルーズ
(クリスタル・セレニティ)
などなど・・・・
ブティッククラス
ブティックとは、フランス語で小さなお店という意味でもわかるように、ブティッククラスは小型船が多いです。少人数をたくさんのスタッフでおもてなしをするため、細部にわたって行き届いたサービスが可能です。某議員が不倫旅行で利用した瀬戸内海クルーズも、客室が19室しかないのに100万円くらいするので、このコンセプトの船なんでしょうね。
ポナン・クルーズ
(ロストラル)
シルバーシー・クルーズ
(シルバーミューズ)
などなど・・・・
初めてのクルーズ旅行は、一番下のカジュアルクラスから始めるべきかな?
初めてのクルーズ旅行こそ、比較的気軽に豪華な非日常を体験できるプレミアムクラスに乗船するべき。だから、プレミアムクラスであるダイヤモンドプリンセスは、初めてのクルーズに最適なのです。
日本国内の外国船クルーズの規制 カボタージュ制度
日本の貿易を担う外国船
ちょっと話は変わって、日本の貿易量は年間16億トンで、その99.8%を船で行っています。
全貿易の99.8%ですよ!
※でもコレには裏があって、質量ベースでの99.8%です。金額ベースだともっと下がると思います。まあ、輸入するのはほとんどが原材料で、原油とか鉄鉱石とかめっちゃ重いものです。重いものは船で持ってくるしかないでしょ!ってだけなんですけどね。
そしてその量は、世界の全貿易量の5分の1だとか。
全世界の5分の1ですよ!
※コレにも裏があって、貿易が多い先進国でほとんどの原材料を輸入に頼っているのは日本くらいなものなので、多くなっちゃうだけなんですけどね。
つまり、船はいわゆる日本の生命線なのです。
そして今、海外から原材料の輸入を安くするため、日本の貿易船のほとんどが外国籍船です。外国籍船を利用すると、低賃金の外国人船員に運行を任せることができて、安い運賃で貿易ができるからです。
日本の海運業を守れ
日本国内の物流は40%が海運でまかなわれています。その国内海運までオープンにしてしまうと、日本の海運業がすべて安い外国籍船の外国人船員で行われることになってしまい、日本の海運は廃れてしまいます。日本の海運がなくなってしまった後で、外国と仲が悪くなり、外国人船員がいなくなっちゃったら大変なことになります。。
だから、日本はカボタージュ制度による規制を導入しています。もちろん、日本だけではなく、アメリカ・中国・韓国などの世界各国で実施されています。
カボタージュ制度とは
自国の海運は自国船に限るという規制。空運も同様ですから、カボタージュ制度は船だけのことではないんですよ。
つまり、この規制によって、外国船は日本クルーズが運行できないのです!
だからいま、日本国内クルーズができるのは、日本船籍である「日本丸」と「ぱしふぃっくびいなす」と「飛鳥Ⅱ」だけなのです。
あれ?ダイヤモンドプリンセスだって、横浜発着の日本クルーズやってるよ?
外国船にも、日本発着クルーズはありますが、必ず海外の港に寄航しているはずです。日本国内の港だけのクルーズは許されていないからです。
でも、日本の3つのクルーズ客船が高い・・・
なぜか、日本船はクラス分けに参加しないのですが、無理やり振り分けるとしたら、ラグジュアリークラスとプレミアムクラスの間くらいらしいです。それって、サービスが?設備が?それとも値段が??
外国船クルーズ元年
海外のクルーズ客船は200年前からありますが、そのとき日本は鎖国時代。船に乗って優雅な海外旅行などするわけがありません(木造船だし)。日本で豪華客船が登場したのは1990年。それにお高い料金の日本船です。また、カボタージュによって、遠くの海外にも行かなければ行けない外国船は、日本に配船することはありませんでした。
近年中国や台湾も含めたアジアのクルーズ市場が拡大したため、ようやく安い外国船がどんどんやってきています。外国の港に寄港しなければいけないを逆手にとって、日本のお客さんだけでなく、中国・台湾・韓国のお客さんも取り込む戦略で、日本にもどんどん外国船クルーズが増えています。
5年くらい前から、ようやく日本発着がメインの外国船も登場!ダイヤモンドプリンセスとコスタネオロマンチカなどなど、まさに外国船クルーズ元年です。
ダイヤモンドプリンセスでいろんな人にお話を聞くと、コスタネオロマンチカに乗ったことあるよって人も多いです。日本船は少し敷居が高い(金額が高い)ですから、クルーズ客船に何度も乗りたいなら、外国船になっちゃいますよね。
だから、やっぱりコストパフォーマンスの高いダイヤモンドプリンセスがちょうど良いのです!
プリンセスクルーズのマスコット
2017年に誕生した、プリンセスクルーズのマスコットは、熊のスタンリー。イベントには必ず登場してくる大人気のキャラクターです。熊のスタンリーのグッズもたくさん販売されています。
この熊のスタンリーは、アラスカクルーズで出会える熊をイメージして誕生したそうです。
そして、スタンリーという名前は・・・・なんと、偉い人、プリンセスクルーズの設立者の名前でしたー。って、そんな偉い人の名前を気軽にマスコットに使っていいの??プリンセスクルーズ!?
熊のスタンリーのグッズって、どういうものがあるの?
次回、ダイヤモンドプリンセス乗船したら詳しくリサーチしてきます。お楽しみに!
プリンセスクルーズの全客船
ロイヤル・クラス (14万トン)
- ロイヤル・プリンセス
- リーガル・プリンセス
- マジェスティック・プリンセス
ダイヤモンド・クラス(12万トン)
- ダイヤモンド・プリンセス
- サファイア・プリンセス
スーパー・グランド・クラス(11万トン)
- カリビアン・プリンセス
- クラウン・プリンセス
- エメラルド・プリンセス
- ルビー・プリンセス
グランド・クラス(11万トン)
- グランド・プリンセス
- ゴールデン・プリンセス
- スター・プリンセス
コーラル・クラス(9万トン)
- コーラル・プリンセス
- アイランド・プリンセス
サン・クラス(8万トン)
- サン・プリンセス
- シー・プリンセス
エクスプローラー・クラス(3万トン)
- パシフィック・プリンセス
ダイヤモンドプリンセスは、上から2番目に大きいダイヤモンドクラス。だからとっても大きいのです。
でも、20万トンを超える超大型客船が増えた今、12万トンのダイヤモンドプリンセスは、大きいけど大きすぎない。ちょうどいい大型客船なんですね。
ダイヤモンドプリンセスが静かな理由
ダイヤモンドプリンセスにはディーゼルエンジン4基とガスタービンエンジン1基、合計5基のとっても大きなエンジンがあります。
それぞれ、ディーゼルエンジンがデッキ1、ガスタービンエンジンがデッキ16の煙突のところにあります。
そもそも船というものは、エンジンの回転する力をシャフトに伝えてプロペラを回して、進むと思ってました。だから、スピードを変えるために変速機が必要で、そういう機械部品がエンジンの振動を受けて大きな騒音や振動が起こるはずだと思っていたのです。
でもダイヤモンドプリンセスは、5基エンジンはすべて発電してるだけ。エンジンが直接プロペラを回さないで、発電した電気でモーターにつながったプロペラを回しているだけなんです。
だから、振動も少なくて静かなんだって!
それに、三菱重工製なので、日本人の細やかな防振設計や低起振力プロペラの開発が功を奏しているのでしょう。本当に静かなんです。たしかに、少しうるさい場所もありますが、客室は基本的に静か。船の心地よいゆれで、夜はゆっくり眠れます。
繊細な日本人には、静かさもちょうど良い豪華客船なのです。
サイドスラスターを使って、横に動くダイヤモンドプリンセス
大型船はタグボートに押されたり引っ張られたりで接岸するものだと思っていましたが、大型客船はサイドスラスターで横に動けるんですね。
でも、サイドスラスターの出力が風に負けるときもあるので、タグボートが常駐していざと言うとき頑張るそうです。それにしても、今回のタグボート何もしていないのに、いろんな動きをしていますね。
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ダイヤモンドプリンセス完全攻略法 <乗船前>
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