手荷物規則が改定が行われましたが、古い情報も飛び交っていて、何が正しいかわかりにくいです。
いざ、飛行機に乗ろうとしたときに、「荷物持ち込めませ~ん」て言われたら、もうどうしたらよいか・・・
そこで、みんなの疑問
- 今のバッグは使えるの?
- どんなバッグを買えばいいの?
- 航空会社によってサイズが違うの?
- 国際線と国内線はサイズが違うの?
などなど、利用する航空会社別に、最新の手荷物の機内持ち込みと無料預け入れサイズを、わかりやすくまとめてみました。
航空会社別 手荷物規則
JAL日本航空(JL/JAL)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで (ファーストクラスは合計45kgまで) |
寸法 | 50cm×60cm×120cm以内 (縦・横・高さ) ※キャスターと持ち手を含む |
国際線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 2個まで (ビジネス・ファーストクラスは3個まで) |
---|---|
重量 | 1個当たりの重量が23㎏までが2個なので46kg (ビジネス・ファーストクラスは32㎏までが3個) |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 ※キャスターと持ち手を含む |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ(100席以上機)
※100席以上機は773/772(777)/359/789/788/767/738(73H)
個数 | ハンドバック、カメラなどの身の回りの品以外に1個まで |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 55cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ(100席未満機)
※100席未満機はE70/E90/SF3/DH4/ATR/AT7
個数 | ハンドバック、カメラなどの身の回りの品以外に1個まで |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 45cm×35cm×20cm以内 3辺の合計100cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 1個まで 身の回りの品(ショッピングバッグ、ハンドバッグなど)は 手荷物とは別に1個まで持込可 |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | A+B+Cの合計が115cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
ANA全日空(NH/ANA)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで (プレミアムクラスは合計40kgまで) |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 ※キャスターと持ち手を含む |
国際線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 2個まで (ビジネス・ファーストクラスは3個まで) |
---|---|
重量 | 1個当たりの重量が23㎏までが2個なので46kg (ビジネス・ファーストクラスは32㎏までが3個) |
寸法 | A+B+Cの合計が158cm以内 ※キャスターと持ち手を含む |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ(100席以上機)
※100席以上機は773/772/777/789/78P/78R/76P/763/32A/32F/738/73H/73L/73P/737/73D/73X/735
個数 | 身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)のほか、手荷物1個まで |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 55cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ(100席未満機)
※100席未満機はQ4A/Q84/Q82/CR7
個数 | 身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)のほか 手荷物1個まで |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 45cm×35cm×20cm以内 3辺の合計100cm以内 ※キャスターと持ち手を含む |
国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 身の回り品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)のほか 手荷物1個まで |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 55cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
スカイマーク(BC/SKY)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | 50cm×60cm×120cm以内 (縦・横・高さ) ※キャスターと持ち手を含む |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 手荷物1個 + 身の回り品1個=2個まで (身の回り品とはハンドバック・カメラ・傘など) |
---|---|
重量 | 2個の合計10kgまで |
寸法 | 55cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 ※ハンドル・車輪・鍵などの付属品も含みます。 ※1辺でも規定サイズを超えた物は持込みできません。 |
※無料機内持ち込み手荷物サイズは、55cm×40cm×25cm以内ですが、55+40+25=120cmですので、注意が必要です
Jetstar(GK/JJP)
国内・国際線の預け入れ手荷物サイズ
Jetstarの預け入れ手荷物は国内線・国際線ともに有料です。
1辺が1m以内なら通常受託手荷物として有料預け入れ出来ますので、今どきのスーツケースならどんなものでも大丈夫です。
1辺1m以上の荷物は、さらに「大きな手荷物の追加料金」が発生します。
(国際線のビジネスクラスのみ無料で30kg(1辺1m以内)まで預け入れ出来ます)
国内・国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | お手荷物1個とお手回り品1個の計2個 |
---|---|
重量 | 合計7kgまで(+7kg有料オプションあり) |
寸法 | キャリーケースなど56cm×36cm×23cm以内 スーツカバー114cm×60cm×11cm以内 |
Peach(MM/APJ)
国内・国際線の預け入れ手荷物サイズ
Peachの預け入れ手荷物は国内線・国際線ともに有料です。
3辺合計が203cm以内なら通常受託手荷物として有料預け入れ出来ますので、今どきのスーツケースならどんなものでも大丈夫です。
(バリューピーチは1個、プライムピーチは2個無料で20kgまで預け入れ出来ます)
国内・国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 身の回りのもの+手荷物の合計2個 |
---|---|
重量 | 2個の合計7kgまで |
寸法 | 50cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 |
AIR DO(HD/ADO)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 手荷物1個 + 身の回り品1個=2個まで (身の回り品とはハンドバック・PCバックなど) |
---|---|
重量 | 2個の合計10kgまで |
寸法 | 55cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 |
※無料機内持ち込み手荷物サイズは、55cm×40cm×25cm以内ですが、55+40+25=120cmですので、注意が必要です
スターフライヤー(7G/SFJ)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 個数制限なし ※重量およびサイズの上限を超えないこと |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 |
※3辺合計が203cm以内なら通常受託手荷物として無料預け入れ出来ますので、今どきのスーツケースならどんなものでも大丈夫です
国際線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 個数制限なし |
---|---|
重量 | 合計30㎏まで/td> |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 |
国内線・国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | ハンドバック、カメラなどの身の回りの品1個のほか、お手荷物1個まで |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 55cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 |
※無料機内持ち込み手荷物サイズは、55cm×40cm×25cm以内ですが、55+40+25=120cmですので、注意が必要です
フジドリームエアラインズ(JH/FDA)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | 50cm×60cm×120cm以内 (縦・横・高さ) ※キャスターと持ち手を含む |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 手荷物1個 + 身の回り品1個=2個まで (身の回り品とはハンドバック・PCバックなど) |
---|---|
重量 | 2個の合計10kgまで |
寸法 | 45cm×35cm×20cm以内 3辺の合計100cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
IBEX(FW/IBX)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 手荷物1個 + 身の回り品1個=2個まで (身の回り品とはハンドバック・PCバックなど) |
---|---|
重量 | 2個の合計10kgまで |
寸法 | 45cm×35cm×20cm以内 3辺の合計100cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
SPRING JAPAN(IJ/SJO)
国内・国際線の預け入れ手荷物サイズ
SPRING JAPANの預け入れ手荷物は国内線・国際線ともに有料です。
3辺合計が203cm以内なら通常受託手荷物として有料預け入れ出来ますので、今どきのスーツケースならどんなものでも大丈夫です。
国内・国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 身の回りの品(ハンドバックなど)1個のほか 客室内の収納棚または前の座席の下に収納可能なもの1個 |
---|---|
重量 | 合計7kgまで |
寸法 | 56cm×36cm×23cm以内 3辺の合計115cm以内 |
ソラシド エア(6J/SNJ)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 個数制限なし ※重量およびサイズの上限を超えないこと |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 |
※3辺合計が203cm以内なら通常受託手荷物として無料預け入れ出来ますので、今どきのスーツケースならどんなものでも大丈夫です
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 身回品(ハンドバッグ、カメラ、傘など)のほか 機内持ち込み手荷物1個 |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 55cm×40cm×25cm以内 3辺の合計115cm以内 |
※無料機内持ち込み手荷物サイズは、55cm×40cm×25cm以内ですが、55+40+25=120cmですので、注意が必要です
ORCオリエンタルエアブリッジ(OC/ORC)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | A+B+Cの合計が203cm以内 |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | お一人様1個まで |
---|---|
重量 | 10kgまで |
寸法 | 45cm×35cm×20cm以内 3辺の合計100cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
天草エアラインAMX(MZ/AHX)
国内線の無料預け入れ手荷物サイズ
個数 | 制限無し |
---|---|
重量 | 合計20kgまで |
寸法 | 50cm×60cm×120cm以内 (縦・横・高さ) ※キャスターと持ち手を含む |
国内線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | ハンドバック、カメラなどの身の回りの品1個のほか、お手荷物1個まで |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 45cm×35cm×20cm以内 3辺の合計100cm以内 ※付属品(ハンドル、ポケット、キャスター等)を含む |
※無料機内持ち込み手荷物サイズは、55cm×40cm×25cm以内ですが、55+40+25=120cmですので、注意が必要です
エアアジア・ジャパン(DJ/WAJ)
国内・国際線の預け入れ手荷物サイズ
エアアジア・ジャパンの預け入れ手荷物はすべて有料です。
最大119cm×119cm×81cmもしくは3辺の和が319cm以内なら通常受託手荷物として有料預け入れ出来ますので、今どきのスーツケースならどんなものでも大丈夫です。
国内・国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 機内持ち込み手荷物1個と ノートパソコン用バッグもしくはハンドバッグ1個 |
---|---|
重量 | 合計7kgまで |
寸法 | 56cm×36cm×23cm以内 |
タイガーエア台湾(IT/TTW)
国際線の預け入れ手荷物サイズ
タイガーエア台湾の預け入れ手荷物はすべて有料です。
3辺の和が203cm以下で片側の長さが120cm以下なら通常受託手荷物として有料預け入れ出来ますので、今どきのスーツケースならどんなものでも大丈夫です。
国際線の機内持ち込み手荷物サイズ
個数 | 機内持ち込み手荷物1個と ご搭乗者の身の回り品1個 |
---|---|
重量 | 合計10kgまで |
寸法 | 54cm×38cm×23cm未満 3辺の合計115cm以内 |
その他海外の航空会社
無料預け入れ手荷物サイズ
海外の航空会社の無料預け入れ手荷物サイズは、基本的に3辺合計158cm以内23kgまでです。157cm以内というところもありますが、それはインチをメートルに換算するときの誤差ですから気にすること無いです。
A+B+Cの合計が158cm以内
スーツケース・キャリーバッグの選び方
出来るだけたくさんの荷物を無料預け入れしたい
海外に10日間旅行に行くから、たくさん荷物を持って行きたい!
でも、当日乗る航空会社は158cmなのか157cmなのか、どっちだろう?
それは・・・気にしなくて良いです。1cmは厳しくチェックされませんから。
というか、1cmどころか、数センチ~数十センチ大きくても大丈夫だったりします。3辺合計158cm以内というのは、とんでもなく大きいものや長い物など、貨物室に運ぶためのコンテナに入らないものを排除するための規格だからです。
コンテナに入らないものは、1つ1つ運ばなくてはいけないのでめんどくさい。そういうものは出来れば運びたくないし、運ぶとしても別料金にしたいですから。
つまり、158cmを1cmでもオーバーするとコンテナに入らない!というわけではないので、見るからに大き過ぎると思うもの以外は、少しくらい大きくてもコンテナに積めるから特に問題ないのです。
むしろ問題になるのは重量のほうです。重くて一人で持てないものは係員も困ります。それに、重いということはそれ自体も周りのものも壊れやすくなります。
だから、預け入れを行うとき、大きさはだいたい見た目でOKなら問題にしないけど、重さはしっかり測るのです。
重量が23kgまでというのは、まあなんとかホイホイ運べる重さって感じで決めたんだと思います。その重さのものを詰め込むと、大体3辺の合計が158cmで十分だったから、158cmになったのでしょう。
つまり、3辺の合計が158cmのスーツケースに普通のものを詰め込むと大体23kgは越えないんです。
だから、たくさん荷物を持って行きたいけど、どんなスーツケースを選べばいいの?ってときは、3辺の合計が158cm以内のスーツケースを選べばよいのです。
※アメリカやヨーロッパに行かない!国内線やアジア系のLCCしか利用しない場合は、3辺の合計が203cm以内なので158cmを超えていても大丈夫。つまり、3辺の合計が203cmなんて巨大なスーツケースはもはや存在しないので、無料預け入れ手荷物サイズは気にしなくても大丈夫。158cmを超えているものの方がお安い場合もありますよ。
たとえば、サムソナイトのスーツケースでコスモライト スピナー75やオクトライトスピナー75みたいに、3辺の合計がぴったり157cmとか158cmなのは多いけど、メゾン スピナー78みたいに、158cmを越えているものもあります。
「はあ?158cm越えてたら、無料預け入れ出来ないじゃん!そんな中途半端なサイズなんのために存在するの?意味わかんない!」
とamazonで酷評している人がいますが、移動が飛行機って限りませんから。電車や船かもしれないし、車や徒歩かも知れない。だから、158cmにとらわれないで作っているのです。
でもここだけの話、158cmを越えてても、無料預け入れできます。
たとえば規格が、「高さが80cm以内」っていうなら、80cmの隙間に入らなければアウトですし、厚さが40cm以内っていうなら、40cmの隙間を通れないとアウト。とってもわかりやすいですよね。
でも、辺の合計が158cm以内って規格なので、パッとチェックするのは難しいのです。高さが高くても幅が小さければ良いわけですし、長くても薄いければ良いとか・・・
だから、毎回チェックをするとなると、縦横高さを全部測って足して・・・
って大変です。海外で、そんな細かいことやるわけありません。
外国の係員がやるのは、はかりの上に乗せて・・・「はい20kg以下なんでOKでーす」
くらいなもんでしょ。
まあ、ほんとは重さを測るときにこっそり高さを見ています。スピナー75、つまり高さが75cmのスーツケースは必ず3辺の合計は158cm以内です。スピナー76は微妙、スピナー80は3辺の合計は160cmを越えます。
つまり、高さが80cmを越えるものはちょっとどうかなー?と係員も注視します。でも、80cmをしっかり測っているわけではないので、実際には85cmを越えなければ、3辺の長さをしっかり測り直しされることはないでしょう。
私のスーツケースは、高さが76cmで3辺の合計が164cmなので完全にアウトなのですが、海外2往復してもダメだったことはないですよ。(コレ言っちゃまずいのかな?)
だからといって、あなたが大丈夫とは限らないし、私も次回大丈夫とは限らないですけど・・・(とフォローしておこう)
自動手荷物預け機でも基本OKですよ。取っ手やキャスターの部分、膨らんでいる部分をミリ単位まで測って判定していると、実際に3辺の合計は158cm以内のスーツケースでもアウトになるときがあるかもしれないので、余裕を持たせてますから。
いやでもまじめな人で、JAL以外で海外に行くなら、ちゃんと3辺の合計は158cm以内のスーツケースを買いましょう!
出来るだけたくさんの荷物を機内持ち込みしたい
機内持ち込みは、預け入れと違って厳しいです。グローブボックスに入らなければいけませんし、他のお客さんのじゃまになるのも良くない。機内へのスムーズな乗り降りにも影響があるなどなどで、大きさと重さはしっかり管理されます。
特にLCCは厳しくて、安く飛行機を運航させるには燃費を向上させる必要があるからなるべく軽くしたい。重い荷物を持っている人からは、お金を分捕りたい!ことから、とっても厳しいですね。
だから、自分が乗る飛行機の機内持ち込み手荷物サイズはしっかりチェックして、スーツケースを購入しましょう。
特にしっかり守るのは、短いほうの2辺です。
たとえば、50×40×25という規格なら、40×25のほうを守っていれば、あとは53でも意外と大丈夫。
でも、機内持ち込みで、もっとたくさん荷物を運びたいというなら、ハードケースではなくソフトケースにしましょう。
ハードケースの伸びーる取っ手が収納されている部分って、いざ荷物を入れようと思うと、出っ張っててじゃまですよね。
それに・・・ここからが大事ですよ
それに、ソフトケースは、押すと縮むので、寸法が測れない・・・だから「ま、いっか」となります。
明らかに巨大なバッグでなければ、ちょっとくらい大きくてもまあ大丈夫です。ぎゅーっと押さえれば小さくなりますしね。
そうなると、問題は重さのほうなので、ペットボトルのお茶や水など、現地で調達できそうなものはたくさん入れないようにしましょう!
手荷物規則の改定の謎
手荷物規則なぜ改定する?
そもそもの発端は、1978年に行われた規制緩和による格安航空会社LCCの台頭で、熾烈な価格競争が激化したことにあります。そこで、価格だけの競争ではなく、もっとサービスで競争できるように2011年に国際航空運送協会がルールを自由化して、航空会社ごとに独自の規則を設定できるようになりました。
だから、各航空会社はこぞって2011年4月に最初の手荷物規則の改定が行われたのです。
最初はどんな改定だった?
※数字はすべてエコノミークラスです
2011年の改定以前の手荷物規則
このころの手荷物規則は、地域によって個数制と重量制という2種類ありました。
- 個数制(主にハワイ・北米路線)
- 1個あたりの3辺の和サイズが158cm以内で重量23kgの荷物が2個まで無料
- 重量制(主に欧州・アジア路線)
- 個数サイズに関係なく20kg以内が無料
2011年の改定以降の手荷物規則
- JAL・ANA国際線
- 1個あたりの3辺の和サイズが203cm以内で重量23kgの荷物が2個まで無料
2011年の改定で日本の主要航空会社は、ほぼ個数制を採用しましたが、3辺の和が158cmから203cmに変更されています。
なぜ3辺の和が203cmになったのか?
なぜ中途半端な数字なのか?
158cmも中途半端ですが、203cmも中途半端ですね。
これは、インチ法を無理やりメートル法に置き換えたからであって、たとえば158cmというのは3辺が30in+20in+12in=62inで、203cmというのは80inと、インチにするととてもきりが良い数字だとわかります。
なぜ203cm(80in)なのか?
203cmはインチにすると”きりが良い”のはわかりましたが、なぜ158cmではなく203cmにしたのか?気になりますね。
先ほど、欧州・アジア路線では重量制だったと紹介しました。つまり、欧州・アジア路線ではサイズに関係なく20kg以内の重量であれば無料で運べたのです。ということは、3辺の和がとても大きなトランクケースなどを持って旅行する乗客も多く、突然「はい明日から3辺の和が158cmいないのバッグじゃないと有料でーす」と言われても困りますよね。
だからといって、とてつもなく大きいバッグを持っている人はほとんどいない。3辺の和が203cmと決めると、ほぼ全員のバッグがOKなので文句も無いでしょ!と203cmになったのです。
手荷物規則がころころ改定される
2013年ANAの手荷物規則が改定
ANAは米ユナイテッドと独ルフトハンザと共同事業JVをはじめたため、3社の規則をそろえる必要がありました。だって、2社の飛行機を乗り継ぎやすくJVしてるのに、乗り継ぎ先で手荷物規則が違うと混乱しますよね。
だから、3社で話し合って、「3辺の和が158cmで23kg以内の荷物が1個」と無料預け入れ手荷物のルールを共通化したのです。
てか、実はコレがおかしい!!
- ANA
- 「3辺の和が203cmで23kg以内の荷物が2個」→「3辺の和が158cmで23kg以内の荷物が1個」
- 米ユナイテッドUA
- 「3辺の和が158cmで32kg以内の荷物が2個」→「3辺の和が158cmで23kg以内の荷物が1個」
- 独ルフトハンザLH
- 「3辺の和が158cmで23kg以内の荷物が2個」→「3辺の和が158cmで23kg以内の荷物が1個」
荷物が1個って・・・全社サービス低下やないかい!!
2015年ANAの手荷物規則が改定
サービス低下による客離れを警戒したJV各社は、無料預け入れ手荷物が「荷物1個まで無料」だったのを「荷物2個まで無料」と、2年も経たずしての再改定となったのです。
特に、JALは2011年からずっと「3辺の和が203cmで23kg以内の荷物が2個」なので、ANAのサービス低下は国際線不振につながる大きな要因になりかねない事態でした。
なぜ手荷物規則がころころ改定される?
ANAのように、昨今コードシェアより強固な関係のJVが進んでいるので、乗り継ぎ便等の利便性向上を目指して、手荷物規則による混乱を避けるため、改定が多いのです。
LCCのように、飛行機体が軽いほうが燃料消費が少なく、結果としてチケットを安く販売出来るからと、手荷物規則を変更することもあります。
もう!改定だらけで迷惑な話ね!
と思うでしょうが、サービス向上のための改定なので、しかたないのでしょうね。
最近ベトナムへ行く事が決まり、でっかいスーツケースを張り切って書いました。が、、、。ベトナムは荷物検査が厳しいと書いてあり、何気にスーツケースの大きさを測ると3辺の合計が165.5もあったのです!
ショックでショックで、書い直さないといけないと呆然としていた時にここに辿り着きました。安心しました。
ありがとうございます。
このスーツケースで行ってきます!
コメントありがとうございます。
こちらこそ、お役に立ててうれしいです。
楽しんできてください。
ん?お仕事でしょうか。
約5年ぶりの海外渡航(出張)となります。
6年前までは海外勤務であり当時に使用していたスーツケースを今回も使用予定です。
当時は重量に関して規程を超えないことだけを気にしていて、大きさで規定を超えたことがありませんでした。
今回、3辺の合計が158センチという規定をチケット手配時に伝えられて、改めて所有のスーツケースサイズを確認したところ160から170くらいで、どうしようか?????
所有の中サイズもあるのですが、渡航先へのお土産や滞在時の身の回り品が入らないので何とかならないかと調べて、このサイトにたどり着きました。明らかに203センチ近くないので大丈夫だと安心できました。参考になりました。